持てる力を振り絞って何かをする、何かを行うことを『渾身の力で~する』や『渾身の力を込めて~する』と言ったりしますよね。
では、これは英語ではどのようにして表すことができるのでしょうか?
いざ、英語で表すとなると上手く表すことが難しい言葉かと思います。
そこで今回、『渾身の力で』や『渾身の力を込めて』など、『渾身』を表す英語についていくつかフレーズを用意しましたので、それぞれわかりやすく説明しながら (ニュアンスや意味合いなども含め、いわゆる日本語で言う『渾身』をより的確に表すこどできるよう)ご紹介していきたいと思います。
それでは、さっそく見ていきましょう!
『渾身の力で』や『渾身の力を込めて』などは英語でなんて言う?
with all one’s power / strength / might
using all one’s power / strength / might
put all my power / strength / might in / into something
それでは、1つずつ説明していきますね。
with all one’s power / strength / might
withはみなさんご存知の方が多いかと思いますが『~と一緒に、~とともに』という意味の前置詞で、後ろには名詞をとります。
allは『全ての、全部の』という意味の形容詞になります。
one’sは所有格というものを表しており、私の (my) やあなたの (your) など、『誰々の』を意味しています。
power / strength / mightはそれぞれ共通して『力、パワー』といった意味になります。
そして、これらを全てつなげると、
with all one’s power / strength / mightで『誰々の全ての力、パワーとともに』という意味から『渾身の力で』や『渾身の力を込めて』を表すことができます。
※ よく使われる順としては、might→strength→powerとなります。特にwith all one’s mightは中でもよく使われます。
I did it with all my power.
渾身の力でやり切った。
with all one’s strength
He punched the car window with all his strength to rescue a dog inside.
彼は車の中にいる犬を助けるために渾身の力で窓ガラスをパンチした。
She played the game to the end with all her might.
彼女は渾身の力を振り絞って最後までその試合をプレーした。
using all one’s power / strength / might
useはみなさんご存知かと思います。『~を使う、~を用いる』という意味の動詞になります。
そして、ここではuseにingをつけて、using『~を使って、使いながら』と言った意味で使われます。
そして、後ろにall one’s power / strength / mightをつけて、
using all one’s power / strength / mightで『誰々の全ての力やパワーを使って』という意味から、『渾身の力で』や『渾身の力を込めて』を表すことができます。
with all one’s power / strength / mightとusing all one’s power / strength / mightは文の形が似ているのでわかりやすいかと思います。
また、特にこの2つの表現はどちらかと言えば『渾身の力で』をより的確に表しています。
He hit the last ball using all his power.
彼は最後の一球を渾身の力で打った。
He opened the door using all his strength.
彼は渾身の力でそのドアをこじ開けた。
She called for help using all her might.
彼女は渾身の力で助けを求めた。
put all one’s power / strength / might in / into something
putは『~を置く』という意味の動詞で後ろには名詞をとります。
次に、『~を置く』とはどこなのかという具体的な場所を表す必要があります。そこで今回はinとinto (~の中に)という意味の前置詞を使います。
そして、put 置く物を表す名詞 (~) in / into 場所を表す名詞 (…)で、『~を…の中に置く』という意味のフレーズができます。
わかりやすく書くと、put A in B もしくはput A into Bで『AをBの中に置く』となります。
そして、今回の置く物を表す名詞、つまり、Aにはall one’s power / strength / mightがくるので、
put all one’s power / strength / might in something
もしくは
put all one’s power / strength / might into something
という文章が成り立ちます。
※ somethingは『~の中に』の『~』を表わしている代名詞になります。
(厳密に言うと、不定代名詞と言いますが、名前は重要ではないのでスルーしていいです)
つまり、
put all one’s power / strength / might in something
もしくは、
put all one’s power / strength / might into something
『~の中に誰々の全ての力、パワーを置く』という意味から、『渾身の力で』や『渾身の力を込めて』を表わすことができます。
※ put A in B と put A into Bは『AをBの中に置く』という意味になりますが、力やエネルギーなどといったものAに取る場合には、『AをBに込める』もしくは『AをBに注ぐ』といった訳を当てはめるとピッタリかと思います。
※ put all one’s power / strength / might in / into somethingはどちらかと言うと、『渾身の力を込めて』をより的確に表している表現になります。
He put all his power in his performance.
彼は渾身の力を込めて演技した。
He put all his strength into his last at bat.
彼は最後の打席に渾身の力を込めた。
She put all her might into making this song.
彼女は渾身の力を込めてこの曲を作り上げた。
※ ちなみに、inとintoの違いについては、多少の違いはありますが、ここで説明してしまうと長くなってしまうのでまた新たに別の記事で説明しようかと思います。簡単に言うと、inは『~の中に』と全体的に広く大雑把であり、intoは『~の中に』と同じ訳でも、inよりももっと具体的にピンポイント的にここであるというニュアンスを持っています。intoはinだけではなくtoも付いているので、inよりもさらに具体的であるということはわかるかと思います。まあ、でもそれほど大きく違いはないので気にする必要はあまりないかと思います。ただ、put A in / into Bの場合は圧倒的にintoが使われることが多いです。これは覚えておくと良いかもしれません。
超簡単なまとめ
『渾身の力で』『渾身の力を込めて』を表す英語
① with all one’s power / strength / might
② using all one’s power / strength / might
③ put all my power / strength / might in / into something
(成り立ちなど気にしないという方はこれだけ覚えておけばOKです)
以上、本日はここまでとなります。
ブログ更新に関してですが、今年度から運営方針を大幅に変更していくため、しばらくの間は不定期更新になるかと思います。さらなるパワーアップとともに、皆さんにより良いコンテンツが提供できるよう取り組んでいく予定ですので、ご理解いただけたらと思います。
それではみなさん、今年度も引き続きよろしくお願い致します。