『〜ながら』や『〜しながら』って英語でなんて言う? (完全版)

『TVを見ながらご飯を食べる』や『音楽を聴きながら運動する』など、『〜ながら』『〜しながら』という表現を、みなさんもよく使うかと思います。

では、これを英語では、どのように言い表すことができるでしょうか?

英会話でもよく使われる表現ですが、意外とすぐに思いつかないという方も多いかと思います。

そこで今回、この『〜ながら』『〜しながら』に関する英語について、まとめて詳しくご紹介していきたいと思います。

ぜひ、この機会に習得して、使いこなせるようにしておきましょう。

それでは、さっそくみていきましょう!

『〜ながら』や『〜しながら』って英語でなんて言う?

while, during, at the same time

〜ing, as, and, when, over, with

それでは、1つずつ説明していきますね。

① while

〜ながら』『〜しながら』ときたら、while、または、duringがよく使われます。

whileは接続詞ですので、後ろには主語 (S) +述語 (V) がきます。

一方、duringは前置詞となるので、後ろには名詞をとることになります。

whileとduringの使い分けはできていたほうがいいので、ここで少しwhileとduringの使い分けについても説明しておきます。

〜whileとduringの簡単な説明〜

たとえば、"日本にいる間に、たくさん日本食を食べました"という場合、

Whileを使うときには、

I ate a lot of japanese food while I was staying in Japan.

となります。

接続詞であるwhileの後ろには主語のI、述語のwas staying がきています。

次に、duringを使って同じ意味の文章を作りたい場合、

I ate a lot of japanese food during my stay in japan.

となります。

前置詞であるduringの後ろには、名詞のmy stayがきます。(ここでのstayは名詞で “滞在” という意味で使われています)

また、whileの後ろにくる主語が、文中にでてくる、もう一方の主語と一致している場合には、while以下の主語+be動詞は省略することができます。

(正確には、whileを用いる場合、主節の主語と従位節の主語が同じときには従位節の主語とbe動詞は省略可能となります)

たとえば、

I ate a lot of japanese food while I was staying in Japan.

whileの後ろの主語とwhileの前にある主語はどちらもIですよね。

この場合は、while以下の主語であるIとbe動詞であるwasは省略することができます。

よって、while以下のIとwasを省略して、

I ate a lot of japanese food while (I was) staying in Japan.

とすることができます。

以上、whileとduringの使い方について簡単に説明しました。

それでは、本題に戻りwhileを使った例文をみていきましょう。

I watch TV while (I’m) eating.

テレビを見ながらご飯を食べる。

※ 括弧内は省略可能です。

I work out while (I’m) watching TV.

テレビを見ながら筋トレする。

I exercise while (I’m) cleaning my room.

部屋の掃除をしながら運動する。

I usually listen to music while (I’m) exercising.

私は普段、音楽を聴きながら運動します。

You can learn English while (you’re) playing.

遊びながら英語の勉強ができます。

② during

duringについては、先ほど① whileの部分で説明したので大丈夫かと思います。

duringは前置詞ですので、後ろには名詞がきます。また、例文をみながら使い方をチェックしておきましょう。

I study for a test during my lunch time.

お昼ご飯を食べながらテスト勉強します。

I met a lot of people during my trip.

私は旅をしながらたくさんの人たちと出会いました。

You can also work part time during the time you study abroad.

留学しながらアルバイトをすることもできます。

③ at the same time

意外に思った方もいるかもしれませんが、at the same timeにも『〜しながら』という意味で使うことができます。

元々at the same timeの意味は『同時に』で、そこから派生して、A at the same time B『Aと同時にB』

つまり、『Aをしながら同時にB』という感じで使うことができます。

いまいちピンとこない方もいるかと思いますので、ここも例文でチェックしておきましょう。

I eat meat and rice at the same time.

お肉を食べながらご飯 (白米)も食べます。

She is singing and dancing at the same time.

彼女は歌いながら踊っている。

I was laughing and crying at the same time.

私は笑い泣きしていた。

また、at the same timeに関しては、以前詳しく解説した記事もありますので、もっと詳しく知りたい (at the same timeを完璧に使いこなしたい) という方は、ぜひ、こちらも見ていただければと思います。

④ 〜ing

これは、いわゆる分詞構文と言われるもので、主節の内容を修飾する形で使われます。

修飾する動詞にingをつけて、文章の前、もしくは、後ろにつけることで『〜しながら』という意味で表すことができます。

"分詞構文?主節?修飾?何言ってるかさっぱりわからない!"という方もいるかと思いますが、

言葉自体はあまり重要ではないので、以下の例文を見ながら、"こういう感じで使うんだな"と理解してもらえれば大丈夫です。

I read a book, drinking coffee.

コーヒーを飲みながら本を読む。

I usually work out, listening to my favorite songs.

私は普段、好きな音楽を聴きながらトレーニングをしています。

I really like to see a movie in a theatre, eating popcorn.

私は映画館でポップコーンを食べながら映画を観ることが大好きです。

⑤ as

asにも『〜しながら』という意味があり、asは接続詞なので、後ろには主語 (S) + 述語 (V)をとります。

You can learn English as you play.

遊びながら英語が学べます。

She was crying as she watched that movie.

彼女はその映画を見ながら泣いていた。

He entered the room as he whistled.

彼は口笛を吹きながら部屋に入っていった。

⑥ and

andそのものには『〜しながら』という意味はないのですが、使い方によっては『〜しながら』という意味合いで用いることができます。

He was eating ice-cream and cooling off.

彼はアイスクリームを食べながら涼んでいた。

Why don’t we have some tea and take a break at the cafe over there?

ちょっとそこのカフェでお茶でもしながらゆっくりしない?

⑦ when

whenもandと同じように、使い方によって『〜しながら』という意味合いを出すことができます。

I learned how to cook when I was working at a restaurant.

私はレストランで働きながら料理を学びました。

Some people shave when they take a shower.

シャワーを浴びながらシェービングする人たちもいます。

⑧ over

overは『上に、〜を超えて』といった意味の前置詞ですが、この他にも『〜しながら』という意味もあり、以下の例文のように使われることがあります。

特に、overの後ろに食べ物や食事を表す名詞がきたときには、この意味で使われることが多いので覚えておくといいですよ。

Let’s talk over a cup of coffee.

コーヒーでも飲みながらお話ししましょう。

Let’s talk about it over tea next time.

また今度、お茶でもしながらそのことについて話しましょう。

We will discuss the issue over lunch today.

私たちは昼食をとりながらその件について話し合う予定です。

How about we continue this conversation over dinner?

続きは晩ご飯でも食べながら話しませんか?

⑨ with

withにも『〜しながら』と表すことができる使い方があり、これを付帯状況といい、with+名詞+状態・状況を表す語の形で使われます。

これも、付帯状況という言葉は特に重要ではないので、with+名詞+状態・状況を表す語という形を覚えて、

例文を何度も読み込んで、自分でwith+名詞+状態・状況を表す語を用いた例文を作るなどして、使いこなせるようにしておくことが大事です。

He was sitting with his arms crossed.

彼は腕を組んで座っていた。

Last night, I fell asleep with the light on.

昨夜は電気をつけたまま眠ってしまった。

In this restaurant, you can enjoy a meal contains seasonal ingredients with beautiful scenery.

ここでは絶景の景色を堪能しながら、季節の食材を使った料理がいただけます。

※ 上にある例文のように、with+名詞のみで『〜しながら』と訳す場合もあります。

本日は以上となります。

それではみなさん、これから本格的に暑くなってきますので、熱中症には気をつけて、適度に涼みつつ過ごしてくださいね。

それではまた!