『割りに合わない』など時間や労力に対する結果や効果が見合わないことを英語でなんて言う?

時間や労力、もしくは費用などをかけた割りに結果が見合わない、大したことないことを私たちは『割りに合わない』と言ったりしますよね。

では、これを英語では何と言うかご存知でしょうか?

英語にできそうで意外とできない表現の1つかと思います。

そこで今回、この『割りに合わない』を表わすことができる英語をいくつかご用意しましたので、それぞれわかりやすく説明しながらご紹介していきたいと思います。

それでは、さっそくいきますよ!

『割りに合わない』時間や労力などに対する結果が見合わないことを英語でなんて言う?

It doesn’t pay / pay off.

It’s not worth it.

It’s not worth the time / the effort / the price / the cost.

それでは、1つずつ説明していきますね。

It doesn’t pay / pay off.

payと言えば『お金を払う、支払う』を意味する単語、であるということはみなさんご存じの方が多いかと思います。

しかしながら実は、payの意味はそれだけではなく、もう1つ別の意味があります。

それが今回使う『割りに合う見合う儲かるやりがいがあるためになる』といった意味になります。

日本語訳的には形容詞のような感じがしますが、実際にはこの意味のpayも動詞として使われます。

そして、it doesn’t payのit割りに合わないもの・ことを表しており、

it doesn’t payで『それは割りに合わない』という意味になります。

itを使う場合、it (それ) を表わす物、もしくは事が明らかなので (itはちなみに文法的には代名詞と言います)、訳す時には『それは』を省いて『割りに合わない』とすることができます。

つまり、it doesn’t payで『割りに合わない』と言うことができます。

また、payの代わりにpay off利益や効果などの結果を生むもたらす』を使って、

It doesn’t pay off 『それは結果を生まない、もたらさない』ということから『割りに合わない』を表すことができます。

It doesn’t payとIt doesn’t pay offの意味は基本的には変わらないので、どちらを使っても大丈夫です。

It doesn’t pay much.

それは大して割りに合わないよ。

「そんなに、それほど、大して、あまり」などを表したい場合にはmuchを使うことができます。

It doesn’t pay at all.

それは全く割りに合わないよ。

「全く割りに合わない」と強調したい場合には、文末に「全く、全然、少しも」という意味を持つat allを付けることで表せます。

※ at allは基本、notと一緒にセットで使われ、not at all「全く~ない」という形で使われます。

It won’t pay.

それは割りに合わないでしょう。

まだやっていないことに対してなど未来のことについて『割りに合わない』と言いたい場合にはwon’t、もしくはwouldn’tを使うことができます。

It wouldn’t pay much.

それは大して割りに合わないだろう。

It won’t pay at all.

それは全く割りに合わないでしょう。

It wouldn’t pay at all.

それは全く割りに合わないだろう。

It’s not worth it.

worthは『価値がある』という意味で、

It’s not worth itで『それは価値がない』、つまり、『割りに合わない』を表すことができます。

It’s not worth itを見て、ふと何かおかしいと疑問に思った方、英文法をよく勉強されていますね。

そうなんです、このIt’s not worth it (厳密にはworth) は文法的にみると、かなり特殊で実際にネイティヴでも説明がつかないほど難しい文章になります。

ですので、ここに関して文法の説明してしまうとかなり高度なレベルになり、長くなってしまうので今回は省略させていただきます。

したがって、このIt’s not worth itに関しては、そのままフレーズとして覚えてしまって大丈夫です。

(特にこの1文の成り立ちを理解していなければ困るということは日常シーンにおいてはまずないのでここはそのまま暗記で大丈夫です) 

It was not worth it at all.

それは全く割りに合わなかった。

主語であるItをThisに変えて以下のように言うこともできます。

This was not worth it at all.

これは全く割りに合わなかった。

This book was not worth it.

この本は割りに合わなかった。

It’s not worth the time / the effort / the price / the cost.

worthは『価値がある』という意味があると、先ほどご紹介しましたが、それ以外にも『~に値する』という意味もあります。

そして、It’s not worth the timeで『それはかける時間に値しない』つまり、それは時間という観点から見て、『割りに合わない見合っていない』ということを表すことができます。

(ここでのthe timeは『それ』にかける時間のことを表しています)

また、他にもIt’s not worth the effortと言えば、『それはかける労力に値しない』つまり、それは労力という観点から見て、『割りに合わない、見合っていない』を表すことができます。

同様に、

It’s not worth the priceは『それはかける値段・価格に値しない』となり、値段・価格という観点から見て、『割りに合わない、見合っていない』ことを表し、

It’s not worth the costは『それはかけるコストに値しない』つまり、コストという観点から見て、『割りに合わない、見合っていない』ことを表します。

It was not worth the time.

それは割りに合わなかった。

※ちなみに、仕事などが給料に見合っていない、割りに合わないことを言いたい場合には、The job is not worth the payなどということができます。

This job is not worth the pay.

この仕事は割りに合わない。

That method is not worth the effort.

そのやり方は割りに合わない。

This textbook is not worth the price.

この参考書は割りに合わない。

I think this project is not worth the cost.

このプロジェクトは割りに合わないと私は考えます。

本日は以上となります。

それでは、みなさんおやすみなさい。

また明日!