『まだ〜ない』や『まだまだ〜ない』は英語でなんて言う?使い方まで詳しく解説!

前回、『まだ〜である』『まだまだ〜である』の英語についてご紹介しましたが、

今回は、その否定形である『まだ〜ない』『まだまだ〜ない』の英語について詳しくご紹介していきたいと思います。

まだ、前回の記事をご覧になっていないという方は、まずはこちらから見ていただくといいですよ。

それでは、さっそくみていきましょう!

『まだ〜ない』や『まだまだ〜ない』は英語でなんて言う? 

① stillを使う場合

still not〜 / not still〜

(stillの場合は、still not〜の場合もあれば、not still〜 の場合もあります。どちらも同じ意味になりますが、still notの方が比較的よく使われます。)

② yetを使う場合

not〜yet

それでは、一つずつ詳しく説明していきますね。

① still not〜 / not still〜

stillは前回ご紹介した通り、ある動作や状態・状況がまだ続いている、継続中であることを表しており、そこに否定形のnotをつけることで、今回ご紹介するstill not〜 / not stillまだ〜ない』になります。

ニュアンスもstillと同じで、notをつけて否定形になっただけで、” まだ〜ないという状態・状況が続いている “ ことを表します。

つまり、still not〜 / not still〜は単にstill〜が否定形になっただけと覚えておくといいですよ。

still not〜 / not still〜を使った例文

I’m still not sleepy.

まだ眠くないよ。

(眠くないという状態が続いている、継続中である。)

I’m still not tired.

まだ疲れてないよ。

(疲れていないという状態が続いている、継続中である。)

I’m still not sure.

まだわからないね。

(わからないという状況が続いている、継続中である。)

I’m still not used to it.

まだそれに慣れていないんだ。

(慣れていないという状態が続いている、継続中である。)

I still haven’t found what I’m looking for.

探し求めているものがまだ見つけられていないんだ。

(見つけられていないという状況が続いている、継続中である。)

still not〜 / not still〜については、前回stillを学んでいた方であれば、特に問題なかったかと思います。

そして、次に説明する② not〜yetは、still not〜 / not still〜よりも圧倒的によく使われるので、ここで確実に押さえておきましょう。

それではさっそく、② not〜yetについてみていきましょう。

② not〜yet

yetは通常、否定文もしくは疑問文で使われ、今回のnot〜yetでは、否定文としてyetが使われています。

また、stillが継続を表すのに対し、yetは着手・完了を表します。

つまり、今回のyetの否定形であるnot〜yetは、未着手・未完了を表しており、『まだ〜ない』『まだ〜していない』といった意味になります。

文章だけで説明されても、いまいち違いがわからないという方も多いかと思います。

そこで、たとえば次のstillとyetを使った同じ意味の文章でも、それぞれ、意味合いやニュアンスは違ってきます。

He still hasn’t arrived.

彼はまだ到着していない。

(彼が到着していないという状況が続いている、継続中であることを表している)

He hasn’t arrived yet.

彼はまだ到着していない。

(彼が到着するという状況がまだ起きていないことを表している)

他にも、

She still hasn’t done her homework.

彼女はまだ宿題をしていない。

(彼女はまだ宿題をしていないという状況が続いていることを表している)

She hasn’t done her homework yet.

彼女はまだ宿題をしていない。

(彼女はまだ宿題をするという動作をしていないことを表している)

He’s still not here.

まだ彼はここにいないよ。

(彼がここにいないという状況が続いていることを表している)

He’s not here yet.

まだ彼はここにいないよ。

(彼がまだここに来る、現れるということが起こっていないことを表している)

といった感じで、

stillがまだあることが続いていることを表し、yetがまだあることが起きていないということを表しています。

※ ちなみに、not〜yetに関して、厳密的には “ある動作や状態がもうすでに行われていたり、完了していてもいいはずなのに、まだそれができていない、起きていない、行われていない、完了していない” といったニュアンスもありますが、実際のところ、ネイティヴの方でもあまりそこまで厳密に使い分けているという方はいないので、”not〜yetにはそういったニュアンスもあるんだな” というぐらいで十分かと思います。それこそ、これを言ってしまうと元も子もないと言われるかもしれませんが、実情、ネイティヴの方でもstillとyetの違いを理解していない人たちも意外と多く、曖昧に使われていたりすることも結構あるので、そこまでstill not〜とnot〜yetの違いについて細かく気にする必要はないかと思います。それよりも、『まだ〜ない』にはstill not〜とnot〜yetの2つの言い方があるんだということを覚えて、それらを使えるようにしておく方が、より大切かと思います。(日常会話においては、not〜yetの方が圧倒的によく使われるので、まずはnot〜yetを使いこなせるようにしておくといいですよ)

not〜yetを使った例文

I haven’t eaten lunch yet.

まだお昼ご飯は食べてません。

I haven’t decided yet.

まだ決まってません。

I haven’t received an email yet.

まだメールが届いていません。

My order hasn’t come yet.

私が注文したものがまだ来ていないのですが。

My package hasn’t arrived yet.

私の荷物がまだ届いていないのですが。

熟語としてのNot yetについて

最後に、熟語としてのNot yetについてご紹介しておきます。これまでご紹介してきたnot〜yetは『まだ〜ない』という意味で文全体を修飾する形で使われてきましたが、

熟語としてのNot yetは、単に『まだ』や『まだです』という意味で、疑問文に対する反応として使われます。

ここも文章で説明するよりも、例文で見た方が早いかと思いますので、以下にいくつか例文を挙げておきますね。

Not yetを使った例文

Have you already finished your homework?

もう宿題は終わった?

Not yet.

まだだよ。

(厳密に、ここでのNot yetは I have not finished my homework yetを省略した形になります)

Have you already seen the new movie?

新しい映画はもう見た?

Not yet. 

まだだよ。

(ここでのNot yetは、I have not seen it yetを省略した形になります。)

Have you already arrived?

もう到着した?

Not yet. I’m on my way.

まだだよ。今向かっているところだよ。

(ここでのNot yetは、I have not arrived yetを省略した形になります。)

本日は以上となります。

みなさん、おつかれさまでした。

今回は少し内容が濃かったので、大変だったかもしれません。

ただ、一度に全てを覚える必要はもちろんないので、ゆっくりと時間をかけながら、1つずつ、確実にものにしていきましょうね。

それでは、今回はここまでとなります。

みなさん、これから季節の変わり目になりますので、お身体には気をつけてくださいね。

それではまた!