『〜ができるようになる』は英語でなんて言う?シーンに応じて詳しく解説!

日常会話において『できるようになる』というフレーズをよく使うことがあるかと思います。

では、この『できるようになる』は英語ではどのように言い表すことができるのでしょうか?

できるようになる』という言葉には主に2つの意味があるかと思います。

1つ目は、これまでできなかったことが練習をしたり、訓練することによって『できるようになる』ということ。

2つ目は、制度や仕組み、機能などが新たにできたり、または、元々あったものが改善・改変されることによって、これまでできなかった、もしくは、やれなかったことが『できるようになる』ということ。

これら2つの意味を持つ『できるようになる』について、今回、それぞれどのように英語で言い表せばいいのかを詳しく解説していきます。

それぞれのシーンでしっかりと使いこなせるようにここでマスターしておきましょう。

それではいきますよ!

『〜ができるようになる』は英語でなんて言う?

① 1つ目の『できるようになる』

(これまでできなかったことが、練習や訓練などによって『できるようになる』場合)

・become able to〜

・learn to〜

・learn how to〜

・master〜

・couldn’t 〜 before but now I can 〜

② 2つ目の『できるようになる』

(制度・仕組み、機能などが改善・改変されることによって、『できるようになる、可能になる』場合)

・allow A 〜

・enable A 〜

・permit A 〜

・become possible

・make it possible

それでは、一つずつ解説していきますね。

① 1つ目の『できるようになる』

(これまでできなかったことが、練習や訓練などによって『できるようになる』場合)

become able to〜

become able to〜は『できるようになる』を表す場合に最も一般的に使われる表現になります。

be able to〜『〜できる』はご存知の方が多いかと思いますが、このbe『〜である (状態) 』をbecome『〜になる (変化) 』に置き換えることで、become able to〜『〜できるようになる』と表すことができます。

また、未来において『できるようになる』と言いたい場合には、未来の『〜できるようになっている姿・状態』を表すため、willとbeを用いて、will be  able to〜ということができます。

ちなみに、will become able to〜としても文法的には間違いありませんが、このような表現は一般的には使われないため、未来において『〜できるようになる』と言い表したい場合には、will be able to〜を使うといいですよ。

I became able to play the piano after taking lessons.

私はレッスンを受けてからピアノが弾けるようになりました。

You will definitely be able to speak English well if you keep learning.

学び続けていれば、必ず上手く英語が話せるようになるよ。

learn to〜

learn to〜は『〜できるようになる、〜を習得する、〜をものにする』という意味で使われますが、このフレーズはしっかりと時間をかけて学んだり、また、努力することで、結果として『できるようになる』といったニュアンスを含んでいます。

learnには『学ぶ』や『習う』などといった意味があるため、そこから連想させることでイメージが湧きやすいかと思います。

I made some friends and learned to speak English with them.

私は友だちを作って英語が話せるようになった。

learn how to〜

この表現は、learn toと少し近いイメージを持っていますが、learn how to〜で『〜する方法を学ぶ、習う』という意味から転じて、『(学んだ結果として)〜できるようになる』といった意味合いで用いることができます。

ちなみに、learn how toのhowの意味はみなさん、大丈夫ですよね?

日本語でもよくノウハウ (know-how) という言葉が使われますが、ここでのhowはノウハウのハウと同じで、つまり、『方法・やり方』という意味で使われています。

howは"ノウハウのハウ"と覚えておくといいですよ。

I learned how to cook with Moco’s Kitchen.

私はモコズキッチンを見て料理ができるようになった。

master

masterは日本語でも"〜をマスターする"などと、よく使われているので大丈夫かと思います。

masterは『〜をマスターする、〜を(完全に)習得する』という意味から転じて、『(〜を習得した結果)できるようになる』という意味で使うことができます。

ニュアンスとしては、前に紹介したlearn toに近いですが、masterはlearnよりも、より高度で熟達・熟練したスキルを持っているイメージがあります。

I mastered English after taking years of studying.

私は長年かけて英語を(完全に)習得した。

couldn’t 〜 before but now I can 〜

この表現は、直訳すると"以前は〜できなかったが、今は〜できる"といった意味となり、つまりは、結果として、『〜できるようになった』ということができます

nowの位置を後ろにずらして、couldn’t 〜 before but I can 〜nowということもできますが、『今はできる』ということを強調したい場合には、nowは前に置くといいですよ。

I couldn’t do it before, but now I can do it.

前は(それをすることが)できなかったけど、今はできるよ。

② 2つ目の『できるようになる』

(制度・仕組み、技術・機能などが作られる、もしくは、元々あったものが改善・改変されることによって、『できるようになる、可能になる』場合)

allow A 〜 (A: 対象となる目的語)

allowは『〜を許す、許可する』という意味がありますが、この意味が転じて、『できるようにするできるようになる可能になる』といった意味でも用いられます。

allow A〜で『Aが〜できるようになる可能になる』となります。

These shoes allow you to run more easily and comfortably.

このシューズを履くことでより軽々と、気持ちよく走ることができます。

※ちなみに 、例文にあるThese shoesですが、いわゆる日本語でいうシューズは二足合わせた状態で言うことが多いので、ここではThese shoesとしています。もし、片方一足だけを表したい場合には、単数形となるので、This shoe allows you…として表すことができます。

enable A 〜 (A: 対象となる目的語)

enableは、接頭辞のen『〜する』+able『できる、可能な』で、『できるようにする可能にする』という意味の単語で、allowと同じく、後ろには対象となる目的語を取ります。

enableとallowは厳密にはそれぞれ違いがありますが、実際、日常会話においてはほとんど区別されることなく使われているので、それほど気に必要はないかと思います。

また、それでも気になるという方のために簡単に説明すると、enableはallowよりも少しフォーマルな印象を持ち、また、能力や可能性にフォーカスしており、事実上、それができるようにする、可能にするといったニュアンスを持っています。

ただ、繰り返しとなりますが、allowを使っているから間違い、enableを使っているから間違いということは少なくとも日常会話においてはないので、そこに関しては心配しなくても大丈夫ですよ。

The Internet enables us to connect with people all around the world.

インターネットによって世界中の人々と繋がることができます。

The smartphone enables us to get access to the Internet anytime, anywhere.

スマートフォンによって私たちはいつ、どこにいてもインターネットにアクセスすることができます。

permit A 〜 (A: 対象となる目的語)

permitはallowと同じく『〜を許す、許可する、認可する』という意味から転じて、『できるようにするできるようになる可能になる』という意味でも用いられます。

使い方に関してもallowと同じく、permit A 〜の形を取ることができます。

ただ、allowと比較してpermitは、より厳格かつ丁寧で、また、フォーマルなニュアンスを含んでいるので、permitを用いる際にはそれらを認識した上で使い分けるとより自然に使いこなせるかと思います。

また、もしallowとpermitのどちらを使えばいいのかわからないという場合には、カジュアルにもフォーマルにも使うことができる、より汎用性の高いallowを使っておくといいですよ。

The government temporarily does not permit people to enter the country,

政府は一時的に入国規制をしています。

※ ちなみに、permitは例文にあるような受動態の形で用いられることの方が多いので、これも知っておくといいですよ。

Smoking is permited only in this area. 

このエリアのみ喫煙可です。

Smoking is not permited inside the building.

建物内は禁煙です。

become possible

become〜 で『〜 (名詞・形容詞) になる』という意味になり、possibleは『可能な・できる』という形容詞なので、become possibleで『〜が可能になるできるようになる』というフレーズができます。

使い方は、主語 (〜) +become possibleで『〜が可能になる、できるようになる』という型を取ります。

文法的には説明すると、主語 (S) + become (動詞=V) + possible (形容詞=C)となります。

Cashless payment became possible with advanced technology.

技術発展によって、キャッシュレス決済が可能となった。

ちなみに、決済サービスなどが使えるようになることを表したい場合は、possibleではなく、availableを使うといいですよ。

Apple Pay became available in Japan.

Apple Payが日本で使えるようになった。

make it possible

この表現は英語を勉強されている方なら、比較的知っている方が多いのではないかと思います。

make it possibleで『可能にするできるようにする』といった意味になり、主語+make it possibleで『主語が可能にする、できるする』という意味から転じて、『主語によってできるようになる』といった意味でも使うことができます。

また、itの内容はpossibleの後ろにtoをおいて表されます。つまり、主語+make it possible to〜という形をとり、『主語によって〜することができるようになる、可能となる』となります。

説明だけではイメージがつきにくいかもしれないので、例文を参考にすると、イメージが掴みやすいかと思います。

Learning English makes it possible for us to communicate with each other beyond borders.

英語を学ぶことによって、私たちは国境を越えてコミュニケーションを取ることができるようになります。

例文にあるように、主語+make it possible to〜は、possibleとtoの間にfor 人 を入れて、主語+make it possible for 人 to〜主語によって、人が〜することができるようになる、可能となる』という形で使われることもあるので、こちらも一緒に覚えておくといいですよ。

まとめ

以上、今回、『~できるようになる』を表す英語についてご紹介してきました。

皆さん、最後までおつかれさまでした。

たくさんあって少し難しいなと感じた方もいるかもしれません。

ただ、全てを一度に使いこなせる必要はないので、一つずつ、ゆっくりと時間をかけつつ習得していってくださいね。

それでは、みなさん、最後までおつかれさまでした。

まだまだ寒い日々が続くかと思いますので、温かくして過ごしてくださいね。

それではまた!