『目利きがある』や『目利きがいい』などの『目利き』は英語でどう表す?

この人は『目利きがある』『目利きがいい』など、物事を正しく判断・評価する能力がある、もしくは、その能力が高いことを私たちは『目利きがある』や『目利きがいい』などと言ったりしますよね?

では、これを英語ではどのように言うことができるのでしょうか?『目が利く』、『見る目がある』、『審美眼がある』など、他にもたくさんの言い方があり、私たちの日常生活においても、意外とよく使われている言葉かと思います。

そこで今回、この『目利き』に関する英語について、まとめてこ紹介していきますので、しっかりとここで押さえておきましょう!

それではさっそくいきますよ!

『目利きがある』や『目利きがいい』などの『目利き』は英語でなんて言う?

① have an eye (for〜) / have a good eye (for〜)

② have a good taste (in〜)

③ have a good sense (of〜)

④ be good at〜ing

⑤ connoisseur

訳語一覧

目利き、目利きがある、目利きがいい、見る目がある、眼識力がある、見抜く力・見極める力がある、観察・洞察力がある、鋭い、上手い、センスがある、わかっている、精通した、鑑定家

それでは、一つずつ解説していきますね。

① have an eye (for〜) / have a good eye (for〜)

目利き』を英語で言うと、まず一番最初にイメージするのが、こちらの表現かと思います。皆さん、日本語でもよく『見る目がある』と言ったりしますよね?

これに最も近い英語が、① have an eye / have a good eye になります。

have an eyeとhave a good eyeは基本的にはどちらも同じ意味で使われるので、どちらを使っても大丈夫です。

また、後ろに前置詞forを置いて、for以降にその具体的内容を表すこともできます。

さらに、ここで注意しておきたいのが、このフレーズで使われている単数形のeyeは『目』ではなく、『眼識』や『観察力』という意味になるので、複数形のeyes『目』と混合しないようにしましょう。

ちなみに、have an eyeのeyeをeyesにすると、have eyesで『興味がある、関心がある』という全く別の意味のフレーズとして使われます。

また、have a good eyeの方も、eyeをeyesに変えると、have good eyesで『目がいい、視力がいい』という意味になり、これも全く別の意味になります。

eyeには『物事を見る力』という意味もあることを覚えて使いこなせるようにしておきましょう。

eye ⑴ 目 ⑵ 物事を見る力、眼識力、観察力、

eyes ⑴の意味の複数形→両目

You have an eye for it.

目利きがありますね。 / 目利きがいいですね。

He has an eye for detail.

彼は細かいところによく気づく。

She has an eye for color.

彼は色彩の目利きがある。

She has an eye for beauty.

彼女には審美眼がある。

He has an eye for fashion.

彼はファッションセンスがある。

He doesn’t have an eye for art.

彼には芸術というものがわからない。

※『見る目がない』などと言いたい場合には、notなどの否定形を使って表すことができます。

She have an eye for design.

彼女はデザインの目利きがありますね。

You have a good eye!

目利きがいいですね!/ お目が高いですね!

You really have a good eye!

とても目利きがいいですね! / とてもお目が高いですね!

※ 強調したい場合には、reallyなどをつけて表すこともできます。

He has a good eye for talent.

彼には才能を見抜く力があります。

He has a good eye for quality.

彼にはものを見る目がある。

② have a good taste (in〜)

こちらの表現は、①のように直接的に『目利き』を表しているというより、have a good taste『いいテイスト・趣向をしている、持っている』という意味から間接的に結果として、いわゆる、『目利きがある』『目利きがいい』、『見る目がある』といった意味を表しています。

もちろん、tasteには、もともと『眼識力』や『審美眼』といった意味もありますが、言葉のニュアンス的には、『テイスト』や『趣向』といった意味から成り立っています。

また、tasteの後ろにin〜をつけることで、『〜を見る目がある』となり、後ろに具体的内容を表すことができます。

You have a good taste in music.

音楽のセンスがいいですね。

He has a good taste in clothes.

彼は服のセンスがいい。

She has a good taste in colour coordination.

彼女には配色センスがある。

③ have a good sense (of〜)

こちらも②と同じく、have a good sense『いいセンスをしている』という意味から転じて『目利きがある』『見る目がある』といった意味を表します。

senseはtaste同様、日本語でも『センスがある』と言うのでわかるかと思います。

また、senseの後ろにはof〜をつけて、『〜のセンスがある』とすることができます。

I hardly get lost since I have a good sense of direction.

私は方向感覚がいいので、めったに道に迷うことはありません。

He has a good sense of style.

彼はセンスがいい。

He has a good sense of humor.

彼はユーモアのセンスがある。

He has a great sense of humor.

彼にはかなりのユーモアセンスがある。

※ 強調したい場合にはgreatなどを使うといいですよ。

また逆に、ユーモアのセンスが全くない、全く面白くないといった場合には次のように言うこともできます。ただ、これは相手によっては傷つけてしまうこともあるので、使う際には注意しましょう。

He has no sense of humor.

彼にはユーモアのセンスがない。

④ be good at〜ing

be good at〜ingで『〜することが上手い、得意である』というフレーズは知っているという方も多いかと思います。

このフレーズの〜ingの部分にnotice (気づく、わかる) やfind (見つける、わかる)、choose (選ぶ) などの動詞をそれぞれ当てはめることで、

be good at noticing『気づくことが上手い、認識・知覚するのに長けている』、

be good at finding『見つけることが上手い、認識・知覚するのに長けている』、

be good at choosing『選ぶのが上手い、得意である』と意味になり、

いわゆる、これらを意訳した形で『目利きがある』や『目利きがいい』を表すことができます。

He is good at noticing details.

彼は細かいところによく気づく。

(細かい事に対して眼識力がある、目利きがある)

My father is very good at finding a nice wine.

私のお父さんはワインを見つけるのが上手い。

(ワインに対する目利きがある、目利きがいい)

She is good at choosing fresh fruits at the supermarket.

彼女はスーパーで果物を選ぶのが上手い。

(果物に対する目利きがある、目利きがいい)

⑤ connoisseur

それでは、今回最後にご紹介する英語になりますが、これはあまり見たことがない、もしくは、今回初めて見たという方も多いのではないでしょうか。

connoisseurは (その道の) 、博士、エキスパート、目利き、鑑定家といった意味の英単語で、日常会話においてはあまり使われることがない表現になります。

特に、芸術や美術などのアートや音楽 (クラシックなど) 、食、お酒 (ワインなど)といった、ある特定の分野において使われることが多く、"その道の通"であるゆえに、目利きがあることを表します。

発音に関しては、米:【knəsˈɚː 】英:【knəsˈəː】となり、日本語で表す場合は、"ヌァスァー (アメリカ英語)"、"ヌァスァー (イギリス英語)"といった感じになります。

ちなみに、このconnoisseurは、元々、フランス語のconnaisseurという言葉から来ており (意味は同じです) 、イギリス英語でしばしば使われることがある表現になります。覚えておいて損はないですね。

You are a connoisseur.

お目が高いですね。

He is a wine connoisseur.

彼はワインに精通しています.

Mr. Yusaku is a connoisseur in art.

ユウサクさんアートに精通しています。

My grandfather was a connoisseur of antiques.

私のおじいさんは骨董品に精通していた。

今回は以上となります。

みなさん、いかがでしたでしょうか?

ぜひとも、英会話などで『目利き』を言い表したい時には使ってみてくださいね。

それではまた!